Sayer Says in Japanese

Tuesday, January 29, 2008

MacOS レパードにATOK2007を組み込む

科学紀元8年1月29日

MacOSをタイガーから レパードに変えたら,時々ATOKが誤作動するようになった。どうやら相性が悪いようなので,今日新しいATOKを購入し,インストールしようとした。ところが何度やってもうまくゆかない。僕は一般にキカイに弱いので,またかあと思いつつ。そこでなじみの業者に来てもらったが,彼もやっぱりうまくゆかない。いろいろ調べてもらったら,なんとファイルの移動を手作業でやりなさいという指示がATOKのウェブサイトに出ている。いくつかのファイルを指示通りマニュアルで移動したら,今度はうまくいった。

おそらくアップルのソフト開発が早すぎて,またこれまでどおりアップルの秘密主義?でなのだろうか。まあ,ことえりは使う気がしないので,ATOKの快適な変換にもどってうれしい。

斎藤成也

Thursday, January 24, 2008

年賀状で使ったポタラ宮の写真


科学紀元8年1月24日(木)

写真掲載の第2号である。青空が美しい。

Tuesday, January 22, 2008

20年前に買った本を読む

科学紀元8年1月23日

一昨夜,ちょっと時間をもてあましたので,書庫からなにか本をと思い探した。今書いているある文章に役立つかもしれないと思い,薄い岩波文庫『人間機械論』を手にとってみた。ラ・メトリー著のこの本は,タイトルは知っていたが,自分が購入したことはすっかり忘れていた。1988年に購入したことになっているので,もう20年前になる。僕はたくさん本を買うが,大部分の本は読まない。ひょっとしたら将来必要になるかもしれないから買うのである。今回も,20年後にちょっとは役に立った。
 流し読みだが,まあ今からみたらあたりまえのことばかり書いてある。ちょっとかったるい。でも当時,18世紀としては革命的だったのだろう。

斎藤成也

Monday, January 21, 2008

写真の掲載にトライする

科学紀元8年1月21日

これまでこのブログでは,写真を掲載したことがなかった。どのようにしたらいいのかわからなかったからだ。
でも多くのブログに写真が掲載されているので,ちょっと試みてみます。

なあんだ,ヘルプを見たら,やっぱり簡単でした。

以下の絵4作品は,3月末の個展で展示予定のものです。

個々の絵およびその他の絵については,私の描いた絵をご覧下さい。

分子進化の中立進化論40周年記念学術講演会

科学紀元8年1月21日 午後9時

このブログで,すでに紹介したが,標記の講演会のホームページを作成しました。


中立進化論40周年記念学術講演会

斎藤成也

Sunday, January 20, 2008

MSwordよさようなら、Pagesよこんにちは

科学紀元8年1月20日(日)

僕は長年のマッキントッシュファンだが、最近OSをレパードに変えた。TimeMachineがかっこいい。いくつか小さなトラブルがあったが、それは新しいシステムにはつきもの。この変更と一緒に、キーノートを使いたくて、iWorkを買った。そしたら、ワープロソフトのPagesもついてきた。僕は昔からMSwordが大嫌いなので、Pagesにすぐ乗り換えた。快適である。これまでのMSword書類も簡単にPagesで読めるし、このソフトで作成したファイルもpdf, rtf, MSwordに簡単に変換できる。Macさまさま。もちろんMacAirも買うつもりだ。

斎藤成也

センター試験

科学紀元8年1月20日(日)

昨日と今日、センター試験があった。朝刊に掲載されていた世界史Bにトライした。むずかしい。僕たちが高校生のころにはほとんど学ばなかった東南アジアやアフリカの歴史が出てくる。東南アジアは、クメールに、シュリービジャヤに、マジャパヒトくらいしか覚えていない。自己採点の結果は、平均点よりはよかったが、・・・だった。でも問題が全体的に知識を問うことが多すぎるのではないか。世界史は世界の流れを全体としてつかむのが醍醐味なのに。
 英語をやってみた。こちらは簡単。というか、高校卒業後の30年以上の研鑽(?)の賜か。ほとんど、というかちゃんと見直していたらおそらく全部正解だった。ちょっとうっかりしてまちがったのが2問。答えの4択を見ただけで、問題文を見なくても答えを想定できる問題もあった。
 今日は理数系。さてさて、生物はいかに。

Sayer

Thursday, January 10, 2008

簡易ロボット掃除機

科学紀元8年1月10日(木)

先日、アマゾンで簡易ロボット掃除機RoboMopを見つけた。5000円未満で安かったので、買ってみた。フローリングの床やリノリウムの床は、確かにほこりが取れる。ちょこちょこ動き回る姿がかわいい。畳やカーペットの上はだめなので、いずれルンバを買ってみたい。

Sayer

Friday, January 04, 2008

『自然のメッセージを聴く』(小野有五,2007)を読む

科学紀元8年1月5日

小野有五先生から昨年12月に標記の本を送っていただいたが,ようやく今日読み始めた。とても興味深く,読みやすく,また著者の良心が伝わってくる本である。まだ最初の数章しか読んでいないが,著者が北海道をはじめとする日本の,そして世界の自然に親しんできたのがよくわかる。アッシジの聖フランシスは,僕も好きな人のひとりだ。

斎藤成也

「」

科学紀元8年1月10日

1月4日にいくつかの記事を書いたが、そのときに本のタイトルをかぎかっこで囲うつもりが、まちがってかぎかっこだけを掲載してしまったようだ。
 本といえば、先日『ミノタウロス』を読んだ。友人にもらったものだが、う〜ん、日本人の女性が書いたという点はすごいと思ったが、内容は、まあそういうこともあったんじゃないの、という感じ。なんとなくスタイルが『悪童日記』に似ているなと思った。この本を読んだ次の日にお会いしたロシア人夫婦のうちの奥さんは、たしかこの本の舞台であるウクライナの出身だ。

斎藤成也

『ゲノム進化学入門』の図4-10の誤り

科学紀元8年1月5日 午前9時

昨日,国立遺伝学研究所の特価で『ゲノム進化学入門』を購入してくださった方のひとりから,図4-10(46頁)の誤りを指摘していただいた。

(B)のタンパク質(ここも,漢字表記だが私は片仮名表記のほうが好きだ)のアミノ酸配列が間違っている。

正しくは,

val-his-leu-thr-pro-glu-glu

          ↓

val-his-leu-thr-pro-val-glu

早急に,『ゲノム進化学入門』の追加・修正情報を更新しよう。

軽い躁の中で;

科学紀元8年1月4日〜5日

昨日から今日にかけて、このブログにかなり書き込んだ。件数にしたら新記録である。
年も変わったし、意気込みを見せなくてはね。
少し前に言及した中世ヨーロッパの本の中の名言集、というか、僕が感じた言葉:

 抽象性を重んずるゲルマン文明 (9頁)

 高度な文明の建設に欠くことのできない高度の倫理的世界観があったかどうか (55頁)

 組織や機構よりも人間関係で動いていた中世の政治では、長寿はそれだけで一つの功績だった。 (80頁)

 偶然という観念は無神論に通じる。 (262頁)

などなど。とってもおもしろい!

Sayer

 

犬と

科学紀元8年1月4日 夜

昨日、上野の科学博物館で開催されている大ロボット博を見学した。なんとなく、芭蕉の名俳句、
「おもしろうて やがてかなしき うかいかな」を思い出してしまった。つまり、

 おもしろうて やがてかなしき ロボットや  

というところ。どんなにかわいいロボットにも、哀れさを感じてしまうのは、偏向か?
売店で、展示のカタログとともに、犬のロボットを購入。安い。音楽を食事にするという、今ひとつよくわからない製品。でも今日二人の人間がぺちゃくちゃしゃべっていたら、このロボットドッグ、けっこう反応していた。ホットドッグというわけにはいかないが。子犬から成長するというと、いにしえの たまごっち を思い出してしまう。

Sayer

中世ヨーロッパ(中公バックス世界の歴史3)

科学紀元8年1月4日夜 のだめ欧州特別編を見たあとに

 亡き岳父の残した書の中から、標記の本を見つけて正月休みに読んだ。1968年に刊行されたものであり、大部分は堀米庸三氏が執筆、後半の一部を当時東京大学教養学部助教授だった、故木村尚三郎氏が執筆したもの。僕はここ数年、ほぼ毎年のようにフランス南部の都市、ツールーズを訪問しているので、中世ヨーロッパの歴史が身近に感じられるようになった。異端のカタリ派の最後の拠点となったいくつかの城跡も訪れたことがある。今では、カタリ派の淵源となったマニ教、さらにはゾロアスター教の二元論が生命の安定性を語るために必須のメカニズムであると考えている僕にとって、ボゴミールからカタリに受けつがれたこの二元論思考は、異端どころか正統派だ。それにしても、中世ヨーロッパが、ひいては現在にいたるまでいかに欧州文明がキリスト教に基づいていたのか、換言すれば、いかにキリスト教に毒されていたのかが、よくわかる。
 フランス人の共同研究者にあちこちの教会建築を見せてもらったので、今ではロマネスク建築とゴチック建築の違いが体感できる。

斎藤成也

Thursday, January 03, 2008

『ゲノム進化学入門』売れています

科学紀元8年1月4日

昨年12月,本に印刷された正式な発行日はなぜかクリスマスの25日だったが,私,斎藤成也著『ゲノム進化学入門』が共立出版から出版された。その2週間ほど前に横浜で開催された分子生物学会・生化学会合同年会で初おめみえし,大会特別価格ということもあり,数十冊売れたそうだ。私も,著者割引でかなりの冊数を購入し,そのうちの一部を国立遺伝学研究所の中だけで年内だけの特別価格を設定したところ,30人近い人々が購入してくれた。またAmazon.comでは,ひんぱんに売れ行き順位をチェックしているが,これまでの最高が1050位ほどであり,1万位以内をほぼ保っている。ただし,EVOLVE MLに流した特別価格販売のお知らせには,これまで誰からも反応がなく,残念。

本書のHP:『ゲノム進化学入門』

2回目の個展

なぜかこの3月〜4月(科学紀元8年3月27日〜4月2日の1週間)に,新宿御苑のあるギャラリーで個展をすることになってしまった。くわしくはいずれこのブログでもご案内するが,1980年3月,大学院修士課程の時にはじめて個展を福井市内で開催して以来,28年ぶりのことだ。もっとも,2002年秋に,父(原子光生)が80歳になったのを記念して親子展をやはり福井市内でしたことがあるが。点描画ばかり描いてきたので,それらを展示する予定である。

なお,私の描いた絵もご覧いただきたい。

斎藤成也 科学紀元8年1月4日 記

猫と

先月のことだ。とある駐車場を歩いていたら,車の下に猫が二匹ちょこんと座っていた。そこで,彼らにあいさつをしたら,きょとんとした顔をして僕を見る。とってもかわいい。でも,日本語でも猫語でもない,不思議な発音でのあいさつだったので,彼らも面食らったのかも。

Sayer, A.S. 0008, Jannuary 4, after lunch

分子進化の中立進化論40周年記念学術講演会

科学紀元8年1月4日 

標記の講演会を以下の予定で開催します。

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学術講演会「分子進化の中立論40周年」のご案内

日 時:2008年2月17日(日)13:30〜18:00
場 所:東京大学本郷キャンパス理学部2号館大講堂

入場無料


プログラム

13:30〜13:45 開会のあいさつ
 分子進化中立論40周年記念講演会実行委員会 代表 
 東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 代表

司会 植田信太郎(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授)

13:45〜14:30 講演1
 演題 分子進化中立説誕生の前後と分岐したほぼ中立説
 講師 太田朋子(国立遺伝学研究所名誉教授・文化功労者)

14:30〜15:15 講演2
 演題 ゲノム生物学における中立進化論の役割と課題
 講師 五條堀孝(国立遺伝学研究所教授・副所長)

15:15〜15:30 休憩

15:30〜16:15 講演3
 演題 分子進化の中立説と中立突然変異仮説
 講師 田嶋文生(東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授)

16:15〜17:00 講演4
 演題 中立進化論ーその思想的展開の可能性
 講師 斎藤成也(国立遺伝学研究所教授,東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授[兼任])

主催:分子進化中立論40周年記念講演会実行委員会
共催:国立遺伝学研究所
   東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻
   東京大学グローバルCOE「生体シグナルを基盤とする統合生命学」


趣旨:木村資生博士が中立進化論を発表してから2008年で40周年となる。生物学はゲノム全体を解析する時代にはいっているが,ますます中立進化がゲノム進化に必須のプロセスであることが明らかになりつつある。そこで,この現代進化学の中核をなす中立進化論がNature誌に1968年2月17日に掲載されたことを記念して,ちょうどその40年後の2008年2月17日(日)に,4名の講演を行なう。なお,本学術講演会は,公益信託進化学振興木村資生基金から援助を受けた。

連絡先:国立遺伝学研究所 集団遺伝研究部門 斎藤研究室
    TEL/FAX 055-981-6790/6789 Email saitounr@lab.nig.ac.jp


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今年の抱負

科学紀元8年1月4日

新年明けましておめでとうございます。
今年は,このブログ,もっと書き込みをしようと思いますので,読者のみなさん,よろしく。
主として電子メールで送った今年の年賀状に書いた私の抱負は,次のとおりです。
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昨年12月に『ゲノム進化学入門』を出版しました
今年は単著3冊,編著3冊の企画を進めます
本年もよろしくお願いいたします
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単著3冊がどのような内容なのかはまだ秘密であるが,進行につれておいおいこのブログでも紹介してゆくつもりです。
編著3冊のうちの1冊は,ほぼできあがっている。『絵でわかる人類進化』(講談社サイエンティフィック)で,私を含めた4名の自然人類学研究者が本文を担当し,絵をサイエンスイラストレータの安富佐織さんが担当している。
編著の2冊目は,日本進化学会創立10周年記念刊行物。共立出版から事典スタイルで刊行予定。ようやく全体の構成が決まり,これから執筆依頼をすることになる。
編著の3冊目は,まだ秘密である。

このほか,共著としては,すでに1年以上前に原稿を書いて校正がそろそろ来るはずの本がひとつ,昨年末までに仕上げることができず,1月にもちこしたものがひとつ,これから書き始めて,3月末が締めきりのものがひとつ,といったところである。

もちろん,このほかに原著論文がわんさか完成を待っている。

斎藤成也