Sayer Says in Japanese

Monday, January 08, 2007

既存書類の電子化

一昨年から,私は過去に集めた論文の別刷やスライドファイル,写真などをスキャンするという電子化を進めてきている。フィールド調査に行った時に撮影したスライドや写真は,講演などで使うこともあると思い,全部スキャンしたのだが,実物も貴重なのでこれらのもとのスライドや写真はそのままとってある。ところが,論文の別刷は,スキャンしてpdf化したものをパソコンで見てみると,十分読めるし,もちろん拡大もできる。というわけで,ほとんど見ることがない多数の論文の別刷や論文コピーは,スキャンしたあとはどんどん捨てることにした。そのほか,不必要な書類もどんどん捨てたので,おかげで3連のファイルキャビネットが2個不要になった。現在,写真以外のスライド(図など,パワーポイント以前に使っていたもの)やOHPについても,スキャンを始めており,終了したら捨てる予定だ。
 問題は書籍である。こちらはなかなか捨てにくい。そこでファイルキャビネットのかわりに本棚を買い足した。
 近未来の書斎には,ファイルキャビネットも本棚もほとんどなくなるだろう。これらはすべて電子化されてしまっているからだ。

Friday, January 05, 2007

歴誌

尊敬する岡田英弘先生の『歴史とはなにか』(文春新書)を読んでいて思った。歴史学者の定義する「歴史」は,狭い意味での歴史とはいえ,やはりこの言葉の持つ意味は尊重すべきだなと。生物の歴史や宇宙の歴史というのは,本来の「歴史」の比喩にすぎないのだから。そこで,歴史を含み,最大の存在である宇宙全体の時間発展の記録を最大とする記録を,あたらしく「歴誌」と呼ぶことを提案したい。ウェブ検索したら,この言葉はほとんどでてこなかった。ここに,文字記録をもとに書かれた人間社会の「歴史」のみならず,森羅万象の時間発展の記録という意味での「歴誌」という概念・用語を提案する。
科学紀元7年1月6日 斎藤成也

Tuesday, January 02, 2007

科学紀元7年に臨んで

 昨年の11月末に投稿した後,1週間ほどフランスに滞在していた。その間になんだかグーグルのシステムが少し変わってしまい,またしばらく投稿しなかったので,アカウントとパスワードがあやしくなってしまい,投稿できずにいた。新年になり,気を取り直してアカウントとパスワードを思い出し,ようやく入ることができた。どうもこのようなセキュリティ管理は苦手だ。
 今年の年賀状とグリーティングカードは,思い切ってかなりのものを電子メールにしてしまった。はがきに年賀の挨拶を印刷し,データベースがあるというものの,次に宛名を印刷というのは,年末の忙しい時にはけっこうしんどいものだ。来年はさらに年賀状を電子メール化するつもりだ。郵便の時代は終わりつつある。ちなみに,私の賀状の挨拶文は以下のとおりである。
=========================
今年の1月で、50歳になります。
雑誌「数理科学」に15回連載したものをまとめて、
年はじめに『ゲノム進化を考える』(サイエンス社)
を刊行します。
また、10年近く前から書き進めてきた『ゲノム進化学入門』
および4名で書き進めている『絵でわかる人類進化』を
今年中には刊行する予定です。
日本学術会議の自然人類学分科会も本格的な活動を
始めましたので、ご支援をよろしくお願いいたします。
=========================
上記で言及した3冊のほかにも,共著の本への原稿がふたつ,雑誌への原稿がひとつ,急いでしあげなければならない。英語の研究論文も,現在20編近くを予定している。1月中にできれば6編を投稿する予定だ。日本語にせよ英語にせよ,書くことが好きなのだが,遅筆なのがいけない。今年はがんばろう。