研究集会：中立進化論の現在

科学紀元８年７月２２日（火）

来週の月曜と火曜に，国立遺伝学研究所で『中立進化論の現在』を開催します。今年は，１９６８年に木村資生博士が中立進化論を提唱した論文を発表してから，ちょうど４０年です。それを記念してのものです。

斎藤成也

生物物理学夏の学校で話す

科学紀元８年７月２０日（日）
　八王子学生セミナーハウスで開催されている生物物理学夏の学校で「ゲノム進化学とは」というタイトルで話をした。このセミナーハウスに来るのも久しぶりである。新しい建物が建っており、さくら館というところでインターネットを使うこともできた。本館は以前と同じ、上が大きく下が小さい、コンクリート打ちっ放しの、なかなか異様な建物である。
　八王子駅からタクシーに乗って行ったのだが、運転手が場所を知らなくて会社に連絡していた。京王線の北野駅から乗ったら、もう少し違ったかもしれない。帰りもタクシーを呼んだが、今度は至れりつくせりで、北野駅の南口がいいか北口がいいかと聞かれる。便利な方におろしてもらえばそれでいいのだが。また細い道を通るたびに、恐縮そうにこのほうが近道だからと説明してくれる。もっとも、行きに乗ったタクシーの運転手も、ここまでは知ってるんですがと、病院や幼稚園の説明をしてくれた。けっこうみんなのんびりしていてよい。
　７月末に、生化学夏の学校でも同じセミナーハウスに来る予定なので、まわりの事情がわかってよかった。

脱タバコ社会にむけて

科学紀元８年７月18日

日本学術会議では、０８年３月に、「脱タバコ社会の実現に向けて」という書類を公表した。pdfファイルが以下のサイトからダウンロードできる。

日本学術会議・要望

私も、第二部会の一員ととして、またタバコの煙にうんざりしている人間として、この要望を強く支持するものである。
この文書が発表されたのと、たまたま同じ時期に、国会でもタバコ税の増税が議論されはじめたが、税金をあげるとタバコを吸う人が減って、税収が減るからだめだという意見があるようだ。脱タバコの観点からいうと、この意見はおかしい。タバコを誰も吸わなくなって、タバコの税収がゼロになるのが最終目標だからだ。

　また、脱タバコ社会という観点からみると、JR東海ははやく新幹線から喫煙車両をなくしてもらいたい。東海道新幹線を出張でひんぱんに使う人間として、切にそう思う。ときどきJR東日本の新幹線に乗ることがあるが、あちらはすでに全面禁煙である。吸いたい人間には、N700系のように、喫煙スペースを用意すればいいだろう。三島駅発着の人間としては、現在のところはほとんどのぞみに使われているN700系がこだまにも早急に拡大されることを期待している。

斎藤成也