Sayer Says in Japanese

Sunday, August 02, 2009

宮澤賢治の作った「星めぐりの歌」

09年8月2日(日)

昨夜,とっても素敵なことがありました。私の長女が,インターネットでダウンロードしたある歌を聴いていました。なんとそれは,私が子供のころから慣れ親しんでいた歌だったのです。父が酔うとよく歌っていた,宮澤賢治の「星巡り」でした。昔父親に聞いたら,瑛九さんが中心だったデモクラート美術協会に出席して憶えたとのことでした。後年岩手に行ったら,地元の人がこの星めぐりをうたっていて,うれしかったとも聞きました。

以下の,You Tubeにあります。アンジェロ・バダラメンティという,日本人ではないらしい女性の歌手が,日本語で歌っています。(追記:アンジェロだから男性でした。ということは,歌っているのは日本語が上手なので,やっぱり日本人女性? アンジェロなんとかという人をGoogleで調べたら,なんと1938年生まれの作曲家。この曲は賢治の作曲だから,ということは外国人の彼が編曲をしたのでしょうか?)

You Tube File

彼女の歌っていた歌詞も曲も,私が憶えていたものと同じでした。

あかい めだまの さそり
ひろげた おわしの つばさ
あおい めだまの こいぬ
ひかりの おへびの とぐろ
おりおんは たかく うたい
つゆと しもとを おとす

あんどろおめだの くもは
さかなの おくちの かたち
おおぐまの あしを きたに
い〜つつ のばした ところ
こぐまの ひたいの うえは
そらの めぐりの めあて

長女も,小さいときに,おじいちゃんがこの歌を歌っていたのを,無意識におぼえていたのかもしれません。
でも,昨夜私がおじいちゃんのよく歌っていた歌だよというと,とてもよろこんでいました。

私も,子供のころから大好きな曲です。母も,父が歌が上手なことが自慢のようでした。

このような,我が家の歴史のことを考えていて,昔の,父母が元気だった時のことを考えていたら,じいんとしてきてしまいました。

でも,この曲,この詩自身が,とてもすばらしいのです。上記のYou Tubeのコメントに「歌を聴いて泣いたのは久しぶりです。 」とありましたが,私も,自分の子供時代のことを思い出しつつ,昨夜ちょっと涙が出ました。

宮澤賢治という人は,なんという巨大な存在だったのだろうか,とつくづく感じます。