Sayer Says in Japanese

Tuesday, January 05, 2010

また一句

科学紀元10年1月5日(火)

今夜は高校の同級生5人で飲み会をしました。その時に感じたことをもとに、また一句。おっと、短歌(のようなもの)も一句というのかな?

友すばる ぼやきも自慢も また楽し 酒のさかなに したりされたり

5人の中で3人は海外在住経験がありますが、あとの二人はほとんど海外に行ったことがないと知り、ちょっとびっくり。私もアフリカ大陸と南アメリカ大陸と、あともちろん南極大陸には行ったことがないけれど。

Friday, January 01, 2010

若い人々の「教養」について

科学紀元10年1月2日(土)

昨日、元旦だが年賀状をまだ書いていました。できた賀状を出しにいった際に、なんと地元のスーパーマーケットが元旦にもかかわらず開いていたのです。そういえば、このスーパーは通常でも午前零時近くまで開いており、巨大なコンビニといったところ。コンビニは当然正月でも開いているのでしょう。そこで一句考えつきました。

コンビニや おせちは遠く なりにけり

中村草田男の名句「降る雪や 明治は遠く なりにけり」をもじったものです。ところが、この、私にとっては有名な句を、下の娘にただしたところ、作者も知らないとのこと。唖然としてしまいました。
さらにショックだったのは、上の娘と大晦日に話していたら、四七士の討ち入りも、赤穂浪士も、な〜んにも知らないとのこと。若い人々の普通の知識は、私たちの世代とはかなり異なっているということでしょうか。
 そんな体験があった時に、敬愛する筒井清忠先生の新刊『日本型「教養」の運命』(岩波現代文庫)を年末にいただいていたので、今日読み始めました。『坂の上の雲』の日露戦争の場面が一段落したからです。
 世代によって共有する教養が変わることについても、本書には書いてあるのかなあと思いつつ、自身の大学学部1〜2年時代、すなわち教養学部にまだ属していたころの教養教育を思い出していました。トインビーの文明論を知り、ヴィトゲンシュタインの論理哲学論考を知り、マックス・ウェーバーやオルテガ・イガセの社会学を知り、ヴェーデキントのルルを知りました。教養主義のよき時代だったのか、あるいは理科系にいたけれど文科系のことも好きだった私にちょうどあっていただけなのか。

斎藤成也