Sayer Says in Japanese

Saturday, November 29, 2008

100歳おめでとう,レヴィ・ストロース氏

科学紀元8年11月29日(土)

昨日,11月28日に,フランスの文化人類学者レヴィ・ストロース氏は100歳の誕生日を迎えたそうである。今日の夕刊にも出ていたが,数ヶ月前に川田順造先生からお聞きしていた。なんでも,画家だったレヴィ・ストロース氏の父親が描いた息子3歳の時の絵が氏の自宅にかけてあったのだが,以前その絵の前で,絵で子供時代に取った,本を手にするポーズと同じポーズを取ってほしいとお願いして,川田順造先生が撮った写真がフランスでは大きく取り上げられたとのことである。
 レヴィ・ストロース氏は構造主義を主張したことで,哲学の分野でも著名である。ただ,それ以前にニーチェやハイデッガー,ヤスパースが主唱した実存主義に比べると,浅薄の感は否めないのではなかろうか。結局実存主義が虚無主義の完成形だとすれば,これによって現代人の思想は底に到達してしまったのではないか。こうなると,構造主義もポスト構造主義も脱なんとか主義もみんな軽〜い感じがしてしまう。
 とはいえ,『野生の思考』をまた読みたくなるなあ。

Sunday, November 16, 2008

Red Cliffを見ました

科学紀元8年11月16日(日)
ちょうど1週間前の深夜,地元の映画館で赤壁を見ました。大ヒットしているそうですが,深夜という時間帯もあってか,三島という田舎ということもあってか,観客は10名未満でした。僕はいつものように,最前列の一つ前の中央席に座ってしっかり大画面を堪能しました。
 三国志大好き人間としては,是非見たい作品でした。登場人物のなかでは,曹操が好きなので,昔「覇王別姫」の覇王役男優を演じた俳優が曹操を演じていて,なかなかよかったです。孔明を演じた金城武もよかった。でも彼ならば,もうすこし深い演技ができたのではなかったかな。呉軍のトップ周ゆを演じたトニー・レオンがちょっとかっこよすぎた。まあ監督の苗字がウー(呉)だからかどうか,この映画の中心は呉。つまり現在で言えば上海周辺。なんとなく,呉が魏に勝つという図式が,上海が北京に勝つという図式に重なってしまいます。こうなると,後に蜀を建てる劉備やその配下などはあまり重要ではなくなるのかな。劉備と趙雲はちょっとぱっとしなかった。でも関羽と張飛はどちらも迫力十分。
 予告CMではしゅうゆの妻,小喬を演じた台湾のトップモデルがクローズアップされていましたが,たしかに美人だったけれど,彼女よりも,孫権の妹の活躍のほうが目につきました。
 いずれにせよ,来年春のパート2でいよいよ本題の赤壁の大合戦が見られるので,楽しみです。