100歳おめでとう,レヴィ・ストロース氏
科学紀元8年11月29日(土)
昨日,11月28日に,フランスの文化人類学者レヴィ・ストロース氏は100歳の誕生日を迎えたそうである。今日の夕刊にも出ていたが,数ヶ月前に川田順造先生からお聞きしていた。なんでも,画家だったレヴィ・ストロース氏の父親が描いた息子3歳の時の絵が氏の自宅にかけてあったのだが,以前その絵の前で,絵で子供時代に取った,本を手にするポーズと同じポーズを取ってほしいとお願いして,川田順造先生が撮った写真がフランスでは大きく取り上げられたとのことである。
レヴィ・ストロース氏は構造主義を主張したことで,哲学の分野でも著名である。ただ,それ以前にニーチェやハイデッガー,ヤスパースが主唱した実存主義に比べると,浅薄の感は否めないのではなかろうか。結局実存主義が虚無主義の完成形だとすれば,これによって現代人の思想は底に到達してしまったのではないか。こうなると,構造主義もポスト構造主義も脱なんとか主義もみんな軽〜い感じがしてしまう。
とはいえ,『野生の思考』をまた読みたくなるなあ。
昨日,11月28日に,フランスの文化人類学者レヴィ・ストロース氏は100歳の誕生日を迎えたそうである。今日の夕刊にも出ていたが,数ヶ月前に川田順造先生からお聞きしていた。なんでも,画家だったレヴィ・ストロース氏の父親が描いた息子3歳の時の絵が氏の自宅にかけてあったのだが,以前その絵の前で,絵で子供時代に取った,本を手にするポーズと同じポーズを取ってほしいとお願いして,川田順造先生が撮った写真がフランスでは大きく取り上げられたとのことである。
レヴィ・ストロース氏は構造主義を主張したことで,哲学の分野でも著名である。ただ,それ以前にニーチェやハイデッガー,ヤスパースが主唱した実存主義に比べると,浅薄の感は否めないのではなかろうか。結局実存主義が虚無主義の完成形だとすれば,これによって現代人の思想は底に到達してしまったのではないか。こうなると,構造主義もポスト構造主義も脱なんとか主義もみんな軽〜い感じがしてしまう。
とはいえ,『野生の思考』をまた読みたくなるなあ。