Sayer Says in Japanese

Thursday, December 31, 2009

科学紀元10年明けましておめでとうございます

科学紀元10年1月1日

ブログ版の年賀状です。

新年おめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

昨年の刊行物から:
『自然淘汰論から中立進化論へ』(単著, NTT出版)
『生物学者と仏教学者 七つの対論』(佐々木閑さんと共著,ウェッジ選書)
『絵でわかる人類の進化』(4名の共著,講談社サイエンティフィック)
 Sayer Says (メディカルバイオに隔月連載)

今年の抱負 あれこれ

○昨年脱稿できなかったある本(新書)の残り1/4をまず完成すること
○2007年に刊行した『ゲノム進化学入門』をもとにしたゲノム進化学の教科書を英語で書くこと
○これまで出版にこぎつけていない論文原稿を少しでも多く投稿すること
○3年前に頼まれていながらまだ完成していないある本の原稿を完成させること
○日本進化学会の会長として学会運営にはげむこと
○日本進化学会設立10周年記念の『進化学事典』を今年夏までに刊行すること
○国立遺伝学研究所60周年記念の一環である『遺伝子図鑑』を今年中に刊行すること
○昨年頼まれたもうひとつの本の原稿を完成させること

Wednesday, December 30, 2009

坂の上の雲

科学紀元9年12月30日

NHKのドラマ番組「坂の上の雲」がおもしろい。原作と出会ったのは、30年以上前、高校生の時だ。メンターとして慕っていた高村正秀氏が、僕に読めといって、全6巻をくださったのである。正岡子規が夏目漱石と友人だったなんて知らなかった。この本を読んでから司馬遼太郎を好きになり、その後彼のいろいろな作品を読んでいった。20年ほど前、岳父の本棚に『アメリカにおける秋山真之』と『ロシアにおける広瀬武夫』(どちらも島田謹二著)を見つけて、借りて読んだ。今これらの本が、帰省先である福井市の書庫「懐無堂」に入っているのを見つけて、読み直そうとしている。
 司馬遼太郎といえば、司馬遼太郎記念館の大書架からヒントを得て、友人の建築家、尾野和之さんが我が家の書庫「懐無堂」を設計してくれたのである。冬の寒い中でも、自分が数十年にわたって親しんできた本達に囲まれたこの空間に、少しでも長くいたいなあと思いたくなるのです。

斎藤成也

Wednesday, December 16, 2009

『絵でわかる人類の進化』も今月末刊行予定です


科学紀元9年12月17日(木)

私が編集して、自然人類学の3名の研究者と一緒に書いた『絵でわかる人類の進化』が、講談社サイエンティフィックから12月25日に発刊されます。5年以上前に企画が持ち上がったので、かなり長くかかってしまいました。

目次
はじめに
序章(担当:斎藤成也)
第一部 進化のしくみ
第1章 進化とは(担当:斎藤成也)
第2章 進化の中心、ゲノムDNA(担当:隅山健太)
第3章 進化の年代を測る(担当:米田穣)
第4章 過去の環境変動をさぐる(担当:米田穣)
第二部 人類のあゆみ
第5章 生命の誕生から霊長類の出現まで(担当:斎藤成也)
第6章 サルからヒトへ~猿人の登場(担当:海部陽介)
第7章 原人の進化とユーラシアへの拡散(担当:海部陽介)
第8章 旧人の出現(担当:海部陽介)
第9章 現生人類の起源(担当:海部陽介)
第10章 複雑化する文化(担当:海部陽介)
第11章 日本列島人の変遷(担当:斎藤成也)
第12章 人類の未来(担当:斎藤成也)

Tuesday, December 08, 2009

第6冊目の単著、表紙決定しました


科学紀元9年12月9日(水)

このブログで刊行を予告していた、私の第6冊目の単著『自然淘汰論から中立進化論へ〜進化学のパラダイム転換〜』の表紙デザインが決定しました。赤い感じの円と青い感じの円は、どちらも私の作品です。赤いほうが科学紀元2年に描いたAldebaran、青いほうは科学紀元前1年(西暦1999年)に描いたFull Moonです。

斎藤成也