Sayer Says in Japanese

Tuesday, November 17, 2009

『生物学者と仏教学者 七つの対論』刊行!


高校以来の畏友、佐々木閑さんとの共著、『生物学者と仏教学者 七つの対論』が、ウェッジ選書の1冊として刊行されます。今週の11月20日が刊行日です。表紙の絵は、長女齋藤のはら(別名宝輝)の作品シリーズ「色即」のひとつを使わせてもらいました。定価1470円で、360頁という分厚さです。

第一の対論 物質と精神
第二の対論 意識と無意識
第三の対論 生と死
第四の対論 科学と宗教における絶対的存在
第五の対論 科学と宗教の重なる部分
第六の対論 科学と宗教の将来
第七の対論 対談

第一の対論から第六の対論までは、それぞれのテーマのもとに、独立に論を進めました。最後の第七の対論で、実際に対談しました。全体で3時間ほどの内容をまとめたものです。

斎藤成也 

Thursday, November 05, 2009

静岡県掛川の嬬恋リゾートにて

科学紀元9年11月6日(金)

これで今朝は3件目のポストです。さきほど朝食を終えて、部屋にもどってきました。
昨日と今日、ここ静岡県掛川の嬬恋リゾートにて、私が兼任している総合研究大学院大学生命科学研究科3専攻と先導科学研究科1専攻の合同セミナーが開催されています。
 私は昨日、"All biology aspire to evolution"と題した講演を行いました。5年前にこのセミナーで講演したときには日本語でしたが、なるべく英語を使おうという動きがこの数年強くなり、昨日は英語でしました。今日は私の研究室の二人の大学院生が、やはり英語で20分弱の講演を行います。またポスター発表も、英語です。

斎藤成也

現代進化学のパラダイム転換を中心とする本を出版します

科学紀元9年11月6日(金)

ようやく書名が決定したという連絡を受けましたので、ご紹介します。
現在第2校の段階です。

斎藤成也著
『自然淘汰論から中立進化論へ〜進化学のパラダイム転換〜』
NTT出版、今年末に刊行予定

第1章 歴誌学としての自然科学
第2章 ラマルク進化論出現にいたるまでの進化思想
第3章 ダーウィンの進化学研究
第4章 集団遺伝学理論の確立と進化の新総合説の台頭
第5章 進化学への分子生物学革命の影響
第6章 中立進化論を提唱した2論文
第7章 自然淘汰進化論から中立進化論へのパラダイム転換
第8章 21世紀における中立進化論
第9章 現代進化学の思想的意義
付 録 遺伝子進化学の基礎知識

やっぱりブロックされていたこのブログ

科学紀元9年11月6日(金)

先月、9月に続いてまた上海に行きました。チェックしたところ、私自身のこのブログを含めて、Goolgeブログはすべて見ることができませんでした。日本で他の会社が運営しているいくつかのブログは問題なく上海でも見ることができたので、明からにグーグルだけがブロックされていることになります。そろそろ、このブログ全体を別のところに移動することを考えたいと思います。

Saturday, October 17, 2009

11月2日と3日の講演会のお知らせ

科学紀元9年10月18日(日)

11月にふたつの講演会で話をします。どちらも参加費は無料です。

(1)サイエンスアゴラシンポジウム「統合生物学 - 生物をまとめて調べると見えてくる世界」
主催 日本学術会議 統合生物学委員会
日時 11月2日(月)13:30~16:30
場所 お台場 東京国際交流館3階 国際交流会議場
会場へのアクセス
プログラム
 13:30〜13:40 開会挨拶(鷲谷いづみ統合生物学委員会委員長)
 13:40〜14:05 生物社会の理解にむけて-生物集団の自己組織化を解明する統合生物学-(松本忠夫)
 14:05〜14:30 遺伝子の側面から生物の世界全体を見る(美宅成樹)
 14:30〜14:55 太陽を食べる生物と地球を食べる生物:深海生物の不思議に迫る(北里洋)
     休 憩
 15:05〜15:30 化石と統合生物学(西田治文)
 15:30〜15:55 生物学の十字路としての行動生物学(長谷川寿一)
 15:55〜16:20 人類の視点から生物をながめる(斎藤成也)
 16:20〜16:30 総合討論  
ホームページ

(2)公開講演会「ダーウィンと人類進化」
主催 日本人類学会
日時 11月3日(火)13:00~17:00
場所 東京大学本郷キャンパス 理学部2号館4階大講堂
会場へのアクセス
講演者
 長谷川真理子・総合研究大学院大学 先導科学研究科 教授
 馬場悠男・国立科学博物館 人類研究部 前部長
 松沢哲郎・京都大学 霊長類研究所 所長
 斎藤成也・国立遺伝学研究所 集団遺伝研究部門 教授

今年中に出る共著2冊のご紹介

科学紀元9年10月18日(日)

現在校正中なので、あと少しで出る本が2冊あります。
ひとつは、高校の同級生だった佐々木閑君(花園大学文学部教授)との共著です。『生物学者と仏教学者 七つの対論』。ウェッジ選書として、11月下旬に発行予定です。表紙は私の長女のはらの作品『色即』の一部を使っていただくことになっています。

もうひとつの本は、講談社サイエンティフィックから出る予定の『絵でわかる人類進化』です。現在初校のチェックをしている段階なので、刊行は12月になるでしょう。私が編集し、一部の章を担当しましたが、海部陽介さん、米田稔さん、隅山健太さんの3人の人類学者もいくつかの章を担当されています。4年以上前に書き始めたのですが、けっこう時間がかかってしまいました。

実は、単著の本も今年末までに刊行される予定ですが、まだ書名が未定なので、それが明らかになってから、このブログでもお知らせしようと思います。現在初校が終わった段階です。

上海で見ることができなかったこのブログ

科学紀元9年10月18日(日)
 久しぶりの投稿です。実は、9月に1週間ほど中国の上海に滞在していました。そのときに、上海でのことをこのブログに書こうと思ったのですが、何度トライしても、ページが表示されません。ところが、帰国したらなんの問題もなく見ることができました。勘ぐるに、中国政府が多くのブログページを見ることができないようにブロックしているのだと思います。いろいろな個人の意見をウェブで公開されるとまずいと考えているのでしょう。中国の民主化は、まだまだ遠いようです。
 私がなぜこんな勘ぐりをしたのかというと、2年前にチベットのラサ市に数日滞在したおりに、その直前上海では使うことができたGmailがまったく使えなかったからです。おそらく自由なメールのやりとりを妨げるために、このような遮断をしているのだろうと推察していました。
 数日後にまた上海に行くので、そのときこのブログにまたトラブルがあれば、おそらく中国政府の意図的なブロックだという可能性が高まることになります。

Sunday, August 02, 2009

宮澤賢治の作った「星めぐりの歌」

09年8月2日(日)

昨夜,とっても素敵なことがありました。私の長女が,インターネットでダウンロードしたある歌を聴いていました。なんとそれは,私が子供のころから慣れ親しんでいた歌だったのです。父が酔うとよく歌っていた,宮澤賢治の「星巡り」でした。昔父親に聞いたら,瑛九さんが中心だったデモクラート美術協会に出席して憶えたとのことでした。後年岩手に行ったら,地元の人がこの星めぐりをうたっていて,うれしかったとも聞きました。

以下の,You Tubeにあります。アンジェロ・バダラメンティという,日本人ではないらしい女性の歌手が,日本語で歌っています。(追記:アンジェロだから男性でした。ということは,歌っているのは日本語が上手なので,やっぱり日本人女性? アンジェロなんとかという人をGoogleで調べたら,なんと1938年生まれの作曲家。この曲は賢治の作曲だから,ということは外国人の彼が編曲をしたのでしょうか?)

You Tube File

彼女の歌っていた歌詞も曲も,私が憶えていたものと同じでした。

あかい めだまの さそり
ひろげた おわしの つばさ
あおい めだまの こいぬ
ひかりの おへびの とぐろ
おりおんは たかく うたい
つゆと しもとを おとす

あんどろおめだの くもは
さかなの おくちの かたち
おおぐまの あしを きたに
い〜つつ のばした ところ
こぐまの ひたいの うえは
そらの めぐりの めあて

長女も,小さいときに,おじいちゃんがこの歌を歌っていたのを,無意識におぼえていたのかもしれません。
でも,昨夜私がおじいちゃんのよく歌っていた歌だよというと,とてもよろこんでいました。

私も,子供のころから大好きな曲です。母も,父が歌が上手なことが自慢のようでした。

このような,我が家の歴史のことを考えていて,昔の,父母が元気だった時のことを考えていたら,じいんとしてきてしまいました。

でも,この曲,この詩自身が,とてもすばらしいのです。上記のYou Tubeのコメントに「歌を聴いて泣いたのは久しぶりです。 」とありましたが,私も,自分の子供時代のことを思い出しつつ,昨夜ちょっと涙が出ました。

宮澤賢治という人は,なんという巨大な存在だったのだろうか,とつくづく感じます。

Thursday, July 30, 2009

直接選挙の可能性

科学紀元9年7月30日

 あと1ヶ月ほどで総選挙である。日本は間接選挙なので,国会でも地方議会でも,議員を投票で選んで,彼らに立法をまかせている。しかし,直接選挙で個々の法律を制定するかどうかなどを決めるという方式を,ずっと昔からとっている国がある。スイスだ。十年ほど前にジュネーブを訪れた時,友達の研究者が,今度の日曜日に選挙にいかなくては,といっていたので尋ねたら,なにかの件についてどっちの方式がよいかを国民が投票するというのだ。
 まだ15年ほどしかたっていないというものの,現在はインターネットの時代である。会員のほとんど全員が電子メールやネット環境を日常つかっている学会では,電子投票システムを使うことが増えている。そうであれば,選挙も電子的に,さらには間接選挙もやめにして,直接選挙にすればよいのではないのかな,と思ってしまう。法案を作るのはプロが必要だが,それが社会にとっていいかどうかは,法案ごとに民衆が投票したらいいだろう。インターネットの時代があとさらに15年続けば,30年,すなわち1世代がどっぷりネット環境につかっていることになる。老いも若きもネットで毎日いろいろな法案に投票する,という日が,いずれは来るべきだろう。
 最近,毎日TVに流れる総選挙にむけた騒ぎを見ていると,そう思う。

Wednesday, July 22, 2009

Malaysiaをはじめて訪問しました

7月上旬に1週間ほどマレーシアに行きました。首都クアラルンプールの近郊にあるMonash Universityの研究者との,今後の共同研究の可能性をさぐるために訪れたのですが,研究のことはそれとして,毎日多様な料理をおいしくいただきました。私は一般的に,日本にいるときよりも海外にいった時のほうが,朝,昼,晩としっかり食べてしまうので太ってしまい,帰国してから減量する努力を毎回しているのですが,今回は特にその傾向がつよく,今日はインド風料理,明日はマレー料理,つぎは中華風料理という具合で,どれもおいしくて,しかもたっぷり食べてしまい,ずいぶん太って帰国しました。ライスで特に絶品だったのが,アラブ料理の店で食べた長さ1cm程度のインディカ米で作った炒め飯。同行したマレーシア出身の留学生も,こんな長い米はみたことがないといっていました。いわば乾燥したウジ虫のような。でもとにかくおいしいのです。
 減量のため,今朝もその前の日も,朝は紅茶のみ。今も紅茶を飲みながらこのブログを書いています。

09年7月22日 曇りで日食を見られなかった三島にて

斎藤成也

Sunday, June 28, 2009

塩基配列の多重整列システムMISHIMA快調に動いています

科学紀元9年6月28日(日)
私の研究室のポストドク,Kirillが主として開発した塩基配列の多重整列システムMISHIMAを使って,現在いくつかのバクテリアゲノム配列の多重整列をしています。ウェブサーバー版MIHISMAも公開していますが,まだバクテリアゲノムほどの大規模データには不安定なので,研究室のマッキントッシュG5でStandAlone版を動かしています。Helicobacter pyloriの6ゲノムは6時間ほどで多重整列が完成。でも大腸菌ゲノム十数ゲノムは違いが大きすぎるのか,まだうまくゆきません。一方,サルモネラの12ゲノムは,まあまあ整列できました。ただ,謎めいたパターンがあって,はてさて。
 こうして強力なソフトウェアができると,いろいろな世界が見えてくるので,おもしろいのです。