Sayer Says in Japanese

Monday, April 05, 2010

日本学術会議総会に出席中

科学紀元10年4月6日(火)

昨日と今日は、日本学術会議総会に出席するため、ここ乃木坂の日本学術会議に来ています。現在は昼休み。無線LANの環境がずいぶん整い、昨年までは情報管理の事務室に行って当日限りのログイン名とパスワードをもらう必要がありましたが、今年度から、scjrnwというアドレスに接続し、当日限定のパスワードを入力すれば、ここ休憩室でもネットにつながります。5年ほど前に日本学術会議の会員となりましたが、総予算は13億円から11億円に減っているものの、けっこう日本学術会議はがんばっています。

『学術の動向』も、以前は雑誌のホームページにpdfが公開されるのが半年から1年以上あとでしたが、最近では1ヶ月後に公開されるそうです。

私は生物学関係の研究者で構成される第二部に属していますが、30個ある分野別委員会では、統合生物学委員会に入っています。

この委員会主催で、今度以下のシンポジウムが開催されます。

シンポジウム 生物多様性をめぐる科学と社会の対話
時 2010/5/22日(土)13:00〜17:50
所 兵庫県豊岡市 市民プラザ

私も「人類は多様性が減少してきた」というタイトルで発表します。

詳しくは以下のサイトからpdfをダウンロードください。

一般公開イベント

斎藤成也

Thursday, April 01, 2010

道路までなくなっていました;ヒューストン第2話

科学紀元10年4月2日(金)

帰国してからずいぶん経ってしまいました。新年度に入り、少し落ち着いたので、ブログに書き込む余裕ができました。
ヒューストンでは、日曜学校の先生ご夫妻にお会いし、お二人ともお元気でほっとしました。95歳を越えても、ゆうゆうと高速道路をキャディラックでばんばん飛ばすのですが、以前よりも運転が上手になっているような気さえしました。
 また翌日には、大学院生時代に通ったテキサス大学ヒューストン校のCenter for Demographic and Population Genetics (CDPG)の初代センター長だったWilliam Jack Schull先生を訪問しました。こちらは、訪問日の次の日が88歳の誕生日だとのことでしたが、きわめてお元気で、広島長崎の研究所のことや、隠れキリシタンのこと、彼が特に大きな興味を持っているという遠藤周作の作品についてなど、いろいろお話しを聞くことができました。
 すこし時間があったので、昔住んでいたアパートの近くに行ってみました。グーグルマップで確認してあったのですが、なんとアパートが面していた通り (Selma Street)がもう存在しないのです!というか、おそらくメディカルセンターだと思いますが、広大な駐車場を整備中で、その駐車場に通りごと飲み込まれてしまったようです。昔なつかしい、Old Spanish Trailはかなり大きな通りとして健在でしたが。道路まで消してしまうとは、さすがアメリカというか、なんというか。また青春を過ごした地が消えてゆくことをさびしく思いつつ、米国のダイナミックさには敬意を表しました。
 ヒューストン空港を帰りのフライトが出るのが午前7時前だったので、十分余裕を持たせて、午前3時40分にホテルを出ました。レンタカーのプリウスは快調にFree Way 59を北上しました。途中15分間ほどですが、前後左右にまったく車がおらず、私の車だけが疾走するという経験をすることができました。このような孤独感が好きです。
 ところが、北上を続けても空港が近いから降りろという表示が見えてきません。1時間ほど走って、どうやらあきらかに空港の近くを通り過ぎたと気づいて、Uターンし、今度はFree Way 59を南下しました。もう午前5時に近づき、すこしづつ周りに車が増えてゆきます。そうしてようやく空港への道が示され、結局時間内にチェックインすることができました。
 こうして、3月18日に、無事帰国しました。

斎藤成也