Sayer Says in Japanese

Monday, October 13, 2008

福井で見聞した南部陽一郎先生の話

科学紀元8年10月13日(月)

3連休は、講演会などで福井に帰省していました。父を乗せた車でたまたま福井市役所の前を通ったら、「福井市名誉市民南部陽一郎先生 祝ノーベル物理学賞受賞」という横断幕が市庁舎の中央に掲げられていました。
私が若いときから、福井出身の南部先生は福井では著名でした。私の母方の叔父は旧制福井中学で南部先生の1学年上だったそうですが、「南部君はあのころからすごい秀才だったよ」と以前聞いたことがあります。おそらく文化勲章を受章されたころのことでしょう。

今回福井で南部先生の父上が、福井高等女子高校で英語の先生をしていたことを知りました。教えを受けた女性の息子二人からお聞きしました。南部先生もハンサムですが、父上もハンサムだったそうです。

米国留学時代に、ヒューストンからシカゴまで車で旅行しましたが、シカゴ大学を観光として訪れました。南部先生がおられる大学なんだなと思いながら、キャンパスを歩いた記憶があります。あと、フェルミが原子炉を世界最初に作ったところだなあとも。フェルミはイタリア系だし、南部先生は日本系。アメリカの強みはここにあります。あたりまえですが。

斎藤成也

足羽三山文化協議会設立記念講演会を開催しました

科学紀元8年10月13日(日)

昨日、花園大学の佐々木閑教授による講演会「仏教の現在」を福井市のおさごえ民家園で開催し、30名が集まりました。定員を50名としてありましたので、まずまずの成功でした。現在日本で行われている仏教はほとんどが大乗仏教の流れをくんでおり、それに対してもともとお釈迦さんがはじめた仏教は小乗仏教とも呼ばれるものにとても近く、両者がかなり異質であることを、平明に説明していただきました。日本でお釈迦さんの修行に強いて言えば近い形を残しているのは、禅の修行だそうです。福井県には曹洞宗の大本山永平寺がありますが、あそこの雲水さんたちの修行です。子供時代から観光でよくいったところなので、お釈迦さんの修行に親近感がわいてきます。

講演会のあとは、今年建築した書庫「懐無堂」のお披露目を兼ねた懇親会を開催しました。30畳ほどの広さの書庫に、二十数名が集まりました。85歳になった父親、原子光生も参加し、彼の一声「ブラボー」で懇親会が始まりました。まったく変な父親を持ったものだなあ。

斎藤成也

公開シンポジウム「戦争と人類学」成功裏に終了しました

科学紀元8年10月13日(月)

先月28日に開催した標記シンポジウム、このブログでも紹介しましたが、190名の会場に140名が来場し、成功裏に終わりました。私も、いろいろな分野での「戦争」の研究を知ることができ、勉強になりました。
シンポジウムのホームページには、シンポで使われた資料や聴講者の反応などを掲載してゆく予定です。