Sayer Says in Japanese

Thursday, July 30, 2009

直接選挙の可能性

科学紀元9年7月30日

 あと1ヶ月ほどで総選挙である。日本は間接選挙なので,国会でも地方議会でも,議員を投票で選んで,彼らに立法をまかせている。しかし,直接選挙で個々の法律を制定するかどうかなどを決めるという方式を,ずっと昔からとっている国がある。スイスだ。十年ほど前にジュネーブを訪れた時,友達の研究者が,今度の日曜日に選挙にいかなくては,といっていたので尋ねたら,なにかの件についてどっちの方式がよいかを国民が投票するというのだ。
 まだ15年ほどしかたっていないというものの,現在はインターネットの時代である。会員のほとんど全員が電子メールやネット環境を日常つかっている学会では,電子投票システムを使うことが増えている。そうであれば,選挙も電子的に,さらには間接選挙もやめにして,直接選挙にすればよいのではないのかな,と思ってしまう。法案を作るのはプロが必要だが,それが社会にとっていいかどうかは,法案ごとに民衆が投票したらいいだろう。インターネットの時代があとさらに15年続けば,30年,すなわち1世代がどっぷりネット環境につかっていることになる。老いも若きもネットで毎日いろいろな法案に投票する,という日が,いずれは来るべきだろう。
 最近,毎日TVに流れる総選挙にむけた騒ぎを見ていると,そう思う。

1 Comments:

  • 大変 一理あると感じます。ただ 今もはやりで パブリックコメントというのをやっていますが 十分機能してないようで、残念です。

    By Blogger sinran, at 5:27 AM  

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