Sayer Says in Japanese

Tuesday, August 30, 2011

歴史的円高に思う

11年8月30日(火)

円高である。僕らが子供のころには、1ドルは360円に固定されていた。それが、たしかニクソンショックで変動制に移行した。でも子供にはピンとこない。為替レートが切実な問題になったのは、留学の前後だった。1982年8月に米国に留学した当時、1ドルは280円だった。4年後の1986年に帰国した時には、1ドル140円、ちょうど倍だった。なにか、突然日本がゆたかになった感じだった。今は影がうすくなったテレホンカードが留学中に導入され、帰国してさっそく使ってみて、かっこいいなと思ったことをおぼえている。
 円高はだめだだめだと言われることが多いが、これは自動的に日本の富が相対的に増加したのである。特に海外に行くときはそう感じることができるだろう。1994年にも、1ドル78円くらいの、当時としては歴史的な円高となった。僕は、こんな円高はそうひんぱんにはならないだろうと予測し、その年の11月に出張で英国を訪れた時に、いろいろ買い込んでしまった。ダーウィンと縁の深いウェッジウッドの食器も、ロンドンピカデリーサーカスの本店でかなり買った。こちらが頼みもしないのに、"You are good customer"とのことで、むこうが勝手に値引きをしてくれたっけ。いずれにしても、僕の感覚は正しかった。あれから17年たって、ようやくあの当時の円高を越えたのだから。とはいえ、経済学って、いまだによく理解できない。

斎藤成也

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