Sayer Says in Japanese

Saturday, May 21, 2011

被害

科学紀元11年5月22日(日)

3・11の大震災では、東日本一帯で地震による被害があり、東北の沿岸部津波で甚大な被害を受けた。私のいる三島でも当日大きな揺れを感じたが、国立遺伝学研究所には、ほとんど被害はなかった。ところが、それからしばらくして、東京電力が計画的停電を実施したことにより、私の研究室は被害を受けてしまったのである。国立遺伝学研究所がある三島市は静岡県だが、静岡県の富士川以東は、なぜか伝統的に東京電力の営業範囲なのである。
 地震でも津波でもないが、間接的に被害を被ってしまった。計画停電そのものは、時間帯もわかっていたので、それ自体による損害ではない。皮肉なことに、停電が終わって、電気の供給が復活したとき、大きな電力を必要とする所内の冷凍庫・冷蔵庫が一斉に動き始めるため、電圧が少し下がってしまい、これによって温度を下げるための中核であるコンプレッサーに負荷がかかり、結局それが故障したのである。ただちに、−80度まで冷やすことができる冷凍庫に余裕がある別の研究室にお願いして、故障した冷凍庫の中の研究資料を移動させていただいた。またそれでは不十分なので、少し小型の冷凍庫をお借りし、現在も研究室の実験室領域以外のところに置いてある。業者に修理の見積もりをしてもらったら、60万円強とのこと。かなりの巨額であり、故障した冷凍庫はそのままになっている。
 念のため東京電力沼津営業所に電話して、この冷凍庫の故障を補償してもらえないかどうか聞いたところ、計画停電は顧客に連絡してあるので、それによる損害は補償できないとのことだった。このままでは、故障した冷凍庫は廃棄する必要が出てくるだろう。なお、所内の他のいくつかの研究室でも、冷凍庫が故障したとお聞きしている。

斎藤成也

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