Sayer Says in Japanese

Monday, November 27, 2006

国際,学際,X際

A.S. 06年11月28日
僕は,「国際」(international)という言葉がきらいだ。国と国をまたいでというこの概念は,国家を前提としているからだ。同様に,「学際」(interdisciplinary)という言葉も,確固たる学問領域(discipline)を前提として,それらをまたいで,つないでという概念であるが,disciplineなど,くそくらえだ。世界という現象はひとつであり,区切りはない。人間が勝手にXX学と称しているだけだ。もっとひどいのは「省際」だ。これは,大蔵省や厚生省といった省が確固として,あたかも国家のように存在しており,それらをつなぐというような意味であり,省のことしか考えない人々にとっては自然な概念なのだろう。グローバル(global)というのはいい。地球の形状から来ている言葉だからだ。僕のメンターも,「グローバルな人間になれ」と常々僕に諭してきた。
 昨日は,国際会議のことがある会合で話題になったので,日頃の考えをちょっと思い出して書いてみた。

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