Sayer Says in Japanese

Saturday, July 24, 2010

電動アシスト自転車での通勤

10年7月26日(日)

 今年の4月はじめに、意を決して電動アシスト自転車を購入した。パワーの強いリチウム電池を積んだタイプを選んだので、けっこう値段が張ったが、それだけの価値があるものだった。もっともうれしかったのは、ミニスーパーマンの気分を味わえることだ。私が勤務している国立遺伝学研究所は、箱根への長い斜面のところに建っており、行き着くのに坂を登る必要がある。これまで通常の自転車通勤でよく使っていた坂道はとても勾配が大きく、いつも自転車から降りて登っていた。ところが電動アシスト自転車だと、なんとかこいで降りずに上がれるのである。これはとても気分がよい。
 通常の自転車での通勤は、もうひとつの問題点があった。汗をかくことだ。それ自体はいいことだが、研究室についてしばらくしたら、汗が出てきてたまらないのである。ところが電動アシスト自転車だと、あまり力がいらないので、夏でも汗をかかない。ようするにあまり運動にはならず、家人からもなぜそんな高価なものを買うのかと批判された理由のひとつだが、これは比較の対象が間違っている。自動車通勤と比べたら、明らかに運動量が多いからだ。実際、私の体重は電動アシスト自転車通勤を始めてから、若干だが下がりつつある。
 世の中、電動自動車がブームだが、ちょっと待て、電動アシスト自転車でかなりの移動がカバーできるのですよ。昨日のニュースでは、フランスに続いて英国でもロンドン市内で自転車5000台を市民や観光客に使ってもらう試みがはじまったようだが、日本ではあまりそのようなことは聞かない。ひとつには日本の都市は坂が多いからではなかろうか。となれば、通常の自転車だけではなく、この電動アシスト自転車を東京などの大都会に数千台、ずらりと導入するといいのではと思うのである。

斎藤成也

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