Sayer Says in Japanese

Saturday, December 13, 2008

人種に関する国際シンポジウムを聴講して

科学紀元8年12月6日(日)

京都大学時計台で開催された標記シンポジウムを学生二人と聴講しました。
翌日開かれた専門家会議にも顔を出し、いろいろな話し合いのあとで、前日の講演者のひとりである川島浩平さん(武蔵大学)に、1968年のメキシコオリンピックでのある事件の顛末をお聞きしました。
 それは、男子100m走の表彰式で、金メダルと銀(あるいは銅)メダルを得た二人の米国黒人選手が、米国国歌が流れて星条旗が掲揚されつつあるまさにそのときに、拳をつきたてたことです。当時僕は中学1年生でした。4年前の東京オリンピックの時にはまだ小学生で、単純に日本で開催されたこのスポーツ大会をすごいなあと思っていました。
しかし、この二人の選手の行動をTVで見た瞬間、尊敬の念を覚えました。
スポーツで勝ち取った栄誉は個人のものであり、国家のものではないはずです。彼らがそう思ってあの行為をしたのかどうかは知りませんが、私はそう理解しました。あの映像によって、オリンピックが国家間の疑似戦争という形で政治に利用されている構造がわかりました。現在でも時々オリンピックの試合を見ることがありますが、そこにひそむこの問題点をいつも感じています。
 川島さんによれば、彼らはあの行動のあと直ちに米国につれもどされ、スポーツ界から追放されたそうですが、1990年以降は再評価されるようになったそうです。しかし私は思います。1968年当時、私のようにただちに彼らを尊敬した人間が、世界中でたくさんいたであろうと。

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