『ゲノム進化学入門』初校出そろう

１０年ほど前から書きためていた教科書がようやく今年末には出版にこぎつけることができそうである。昨日，最後の３章（１１章〜１３章）の初校が届き，チェックを進めている。本書では，定価を抑えるために，印刷ページを制限したが，一方でCDを付録でつけるので，ここに引用文献を移した。ちょっとめずらしい方式であり，不便だと思う読者がいるかもしれない。しかし，CDの内容を全部自分のパソコンに移してもらえば，本をパソコンの前で開いて見ながら読むという，新しい読み方ができる。すでにデジタル化されているので，その文献をPubMedや自身の大学などの電子ジャーナルシステムから検索することもしやすい。教科書を寝転がって読む読者は閉口するかもしれないが，私は論文はもはやすべてｐｄｆで読んでいるので，このような新しい読み方もそれほど苦にならない。この紙媒体とCDファイルとのヘテロシステムが広がればいいなと思っている。
（紀元７年１０月２１日　午後６時）